BBS:金魚の品種固定について
BBS:金魚の品種固定について

うちの金魚BBS飼育相談室8[0295:金魚の品種固定について]
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1: 金魚の品種固定について
01 : 名前:&◆qNSe.0lM 投稿日:2008/07/27(日) 10:19:56
前々から不思議に思っていたことなので、どなたかご存じでしたら教えていただけないでしょうか。
金魚には、およそ固定された品種というのがひとつもありません。
品種によっては数百年前から選別、累代繁殖されているかと思うのですが、それにも関わらず
品種として固定されない・・・というのは、なぜなのでしょうか。

他の生き物なら、とうの昔に固定されていておかしくないと思うのですが。
戻し交配などが定期的に行われているわけでもないですよね?
ここまで固定されにくいのは金魚特有かと思うのですが、これについて、なんらかの理由は見いだ
されているのでしょうか。

02 : 名前:RED 投稿日:2008/07/27(日) 10:20:46
 あれ、名前部分が文字化けしてしまいました。上記は私「RED」の投稿です。
 失礼しました。

03 : 名前:緒方◆NtlIEthI 投稿日:2008/07/28(月) 10:06:47
ちょっと板が違う気もしますが。。
REDさんのおっしゃる品種の固定とは何を指すのでしょうか?
和金、琉金等は立派に固定された品種かと思います。
体の柄に関しては固定化する努力がなされていないからだと思います。

04 : 名前:&◆qNSe.0lM 投稿日:2008/07/28(月) 22:14:04
 緒方さん、RESありがとうございます。
 書き込んだあとで、板違いかな・・と思いました^^;失礼しました。
 品種固定とは、ごく僅かな突然変異を除き、繁殖した子がすべて品種としての特性を備えていること
を意味します。イヌの場合、マルチーズの子はみなマルチーズです。
 植物でも、たとえばコシヒカリは累代繁殖してもコシヒカリです。だから自家採取で苗を作ること
も可能です(選別しなくても)。
 このように、品種としての特性が世代を経ても確実に継承される状態にしたものを、品種固定と呼びます。
 金魚の場合は、背びれの無い品種で背びれの痕跡が出たり、三尾の品種で鮒尾が出たりと、
容易に先祖返りを起こすことはご存じのとおりです。リュウキンで出荷基準を満たすのは3割程度、
7割はそれに満たないということになります。
 無選別で繁殖を繰り返したら、確実に鮒に近づいていくことかと思います(実際、コメットはリュウキン
の選別が甘いために生まれたという説があります)。
 品種固定に必要な累代の数は生物種によっても違いますが、数百年経っても固定されない金魚と
いう魚は、かなり特殊ではないかと思います。
 進化論的な見地からすれば、地下水生息魚の目が退化するように、生存に不要あるいは不利な形質は
早急に退化しやすい、という傾向(これには異なる説もあります)があるので、そうした不利な遺伝として
戻りやすいのか、という考えもできますが、それにしても不安定ではないかと思われます。
 このあたり、理由についてなにか知られているのだろうか、と思い質問させていただきました。

05 : 名前:緒方◆NtlIEthI 投稿日:2008/07/29(火) 11:04:42
>>4
なるほど。。納得しました。
劣性遺伝の塊である金魚の完全な固定化は難しいのかもしれませんね。
優性遺伝だけの繁殖を考えるとフナに戻るだけですよね。
詳しいわけじゃないので、あんまり書くと突っ込まれそうですが一意見として。。

ただ、比較的優性遺伝かと思う和金(フナ尾)の場合、かなり固定していると思います。
経験的にはほぼ全てがフナ尾の和金として生まれてきました。

以下は個人的な感覚として書きますので間違えていると思います。
金魚の繁殖って、犬とかと違い普通に選別等を行います。
本来であれば、劣性遺伝子を持たない個体同士を掛け合わせれば良いはずですが。
そこまでのこだわりがなく、交配する過程では100%に近いの出現率よりは優良な点を
重視する辺りが物語っているのではないかと思います。
犬の場合には、ポンポンとはねる訳にはいかないと思いますので、良いと言うよりは固定化の
方を重視しているのではないでしょうか?

06 : 名前:RED 投稿日:2008/08/02(土) 15:47:24
 RES遅くなってすみません。
 遺伝的な劣勢は改良品種の基本的特徴になっていることも多いので、それ自体は固定率
に響かないと思うのですが、どうも単純なaa×aa=aaという劣勢遺伝の式だけでは成立しない
遺伝形質があるらしく、ここまでくると私の知識ではお手上げです。
 実際、アルビノ同士を掛け合わせたのに通常型が出てきたり、頭をヒネるしかないような
こともありまして・・・。

 フナ尾の小赤は、もともと先祖返りしようがない鮒型ですし、特徴が色くらいなので、歩留まりが
よいのでしょう(厳密には色変わりが早いという特徴もありますが)。赤色は、春採湖のヒブナの
ように天然でも個体群が存在するくらいですから、比較的特徴としては固定化しやすいのかも
しれません。

 犬の場合も、さすがに品種の特徴を備えていない個体は生まれなくとも、個体差というのは
当然ながらあります。何も考えないで繁殖していると、品種の特徴から離れた個体同士の
交配が進んで、だんだん「らしくない」姿になってしまうそうです。
 なので、交配時にはかならず「理想的な犬種の特徴」に近い姿をした親で、なおかつ近親で
ない個体からグリーディングするよう定められているそうです(それを証明するのが血統書)。
 近年はペットブームで、モグリのブリーダーがデタラメな繁殖をして、色々問題が起きてるとか。

 話はそれましたが、それでも金魚のように先祖返りがポンポンでてくるようなのとは、やはり
事情が異なると思います。背びれがないはずが背びれが出る・・というのは、特徴から外れた
個体差というレベルではありませんので。
 「背びれが無い」「三尾」といった特徴がなぜ固定できないのか。というのは、やはり遺伝にな
んらかの原因があるはずですが、どこかで研究されてないものですかね。

07 : 名前:緒方◆NtlIEthI 投稿日:2008/08/04(月) 11:55:21
>>6
遅レスですいません。
そうですね。難しいですよね。
そもそも、知識が無くて理解できていないのですが。。
aa×aa=aaと言うのは、優性の法則(メンデルの法則)の場合の様で、全てがその法則に従う物ではない様です。
金魚の体系が優性の法則に当てはまるなら、もっと容易に品種の固定が出来ていると思います。
実際はそうなっていない事から考えると、優性の法則が当てはまらない遺伝による物もあるのかなと思います。
以下のページに色々書かれていましたが、じっくり読まないと。。と言う感じで。読みきってません(^^;
http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textbook/genetics.htm [source] [check]


あと、知らなかったのですが

08 : 名前:緒方◆NtlIEthI 投稿日:2008/08/04(月) 11:57:58
すいません、途中で送信してしまいました。

知らなかったのですが、「復刻版 科学と趣味から見た金魚の研究」と言う本があるそうです。
面白そうなのですが、高価すぎて手が出ません(^^;
http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2F%25E5%25BE%25A9%25E5%2588%25BB%25E7%2589%2588-%25E7%25A7%2591%25E5%25AD%25A6%25E3%2581%25A8%25E8%25B6%25A3%25E5%2591%25B3%25E3%2581%258B%25E3%2582%2589%25E8%25A6%258B%25E3%2581%259F%25E9%2587%2591%25E9%25AD%259A%25E3%2581%25AE%25E7%25A0%2594%25E7%25A9%25B6-%25E6%259D%25BE%25E4%25BA%2595-%25E4%25BD%25B3%25E4%25B8%2580%2Fdp%2F4425981618&tag=uchinokingyo-22&linkCode=ur2&camp=247&creative=1211 [source] [check]

金魚の体系が優性の法則で説明しきれるのかどうかから考える必要がある様に思います。
自分の経験則でお話が出来ないので、難しいですね。


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